子宮がんについて
子宮がん
子宮の入り口の頸部にできる子宮頸がんは、子宮がん全体の約60~70%を占めています。
また子宮頸がんは女性のがんの中でも4番目に多い病気です。
子宮の頸部の上皮という粘膜の部分に、HPV(ヒトパピローマウィルス)に感染して変化を起こした細胞が出現し、持続感染した一部のケースで細胞ががん化し、進行すると子宮頸部の深いところまで達したり、周辺に広がっていきます。子宮頸がんは早く見つければ、治せる病気です。
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『子宮体がん』とは
子宮の奥に位置する体部の内側は、子宮内膜という粘膜に覆われています。この子宮体部の粘膜から発生するがんを子宮体がんといいます。子宮体がんの発生率は子宮がん全体の30~40%で、上皮内がんを含む子宮頸がんに比べると少ないのですが、最近やや増加の傾向にありI期以上では頸がんを上回る罹患数となっています。特に都市部での発生の割合が高くなっており、ライフスタイルとの関連性が高まっています。子宮体がんは閉経前後から多く、40代から増えはじめ、50~60代に最も多い病気です。

『子宮頸がん』とは
子宮頸がんの主原因は、性交渉によって感染するHPVです。ただし、HPVは非常にありふれたウイルスで、感染しても多くの人は自分の免疫力でウイルスを排除することができますが、その中の約10%の人がウイルスを排除できずに持続感染を引き起こし、子宮頸部の細胞に異形成が起き、子宮頸がんに進行します。 ただし、がんへと進行するまでには、およそ6~10年かかるといわれているので、定期検診をきちんと受けていれば、がんになる前の異形成の段階で発見できるので有効な治療が行えます。
『子宮頸がん』になりやすいのは?
性交渉の経験のある女性なら、誰でも子宮頸がんになる可能性があるといえます。 感染から発症までには長い期間がかかるので発症のピークは40代が多くなりますが、 最近では20~30代に急増しています。
これは性体験が低年齢化していることと、この年代層の検診受診率が低いためと考えられます。
『子宮頸がん』の症状は?
子宮頸がんはいくつかの段階を経て進行します。子宮頸がんは初期や多少進行した段階でも、ほとんど自覚症状もありません。
さらにがんが進行すると月経でないときの出血(不正出血)や、性交渉の際や後に出血がみられることがあります。
その後、さらにがんが進行するにつれ、これらの不正出血が多くなったり、おりものが増え、そこに血が混じるため、おりものがピンクや褐色になったりします。
進行するとおりものに膿(うみ)が混じったり、下腹部痛や腰痛がおこるようになり、排尿障害や排便障害、血尿や血便などの症状が出てくることもあります。
まずは検診を受けましょう
子宮頸がんは定期的な検診によってがんになる前の状態(前がん病変)を発見することができ、がんになる前に治療が可能な病気です。検診そのものはわずか5分程度で終わる子宮頸がん検診。あなたの子宮と命を守るために、症状がなくても、1~2年に一度は、検診を欠かさずに受けましょう。
子宮がん検診で何を調べるの?
一般的な子宮がん検診は、子宮頸がんを調べる「子宮細胞診」という採取した細胞を顕微鏡で調べる検査をおこないます。この細胞診では子宮頸がんのがん細胞だけでなく、感染して変化を起こした、がんになる前の異なった型の細胞を「異型性」という段階で発見することもできます。
子宮頸がんの精密検査
超音波(エコー)検査
腟の中から超音波を当てて調べます。子宮頸がんの性質や状態をみたり、腫瘍と周囲の臓器との位置関係や、別の臓器やリンパ節への転移の有無を調べたりします。
コルポスコープ診
コルポスコープという拡大鏡で、子宮頸部の粘膜表面を拡大して細かい部分を観察し、診断(コルポ診)します。通常、組織を採取する際には、コルポスコープの観察で異常が疑われる部位に、狙いを定めて採取します。
※当院では行っておりませんので、必要な場合は医療機関をご紹介いたします。
子宮頸がんの治療
子宮頸がんの治療には、手術(外科治療)、放射線治療、抗がん剤による化学療法があります。
治療方法は、がんの病期(ステージ)や年齢、合併症の有無など患者さんのそれぞれの病状に応じて選択されます。

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