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採血による内出血について

内出血を起す理由

内出血を起す理由

まれに採血、注射を行った部分に内出血を起こす患者様がいらっしゃいます。
病気の発見の為には症状に応じては採血の検査は欠かせません。
また患者様の症状によっては点滴等の療法により症状をかなり改善することも可能です。

しかし血管に注射の針を刺すことにより出血を起こしてしまうケースはまれではありますが起こってしまう場合が有ります。
注射が元来苦手な方にはこのような場合はさらに苦痛になると思います。

今回はなぜ内出血を起こす原因、理由についてお話をしたいと思います。

採血によって内出血が起きる原因は何ですか?

内出血は、血管が破れて血液が周囲の組織に漏れ出る現象を指します。主な原因は以下の通りです。

薬物

抗凝固薬または抗血小板薬を服用している人は内出血しやすい。


血液の病気

血友病などの血液の病気、血小板減少性紫斑病(ITP)、白血病などがあります。


血管の問題

血管が弱くなっていると、内出血が起こりやすくなります。また、高齢者は加齢の影響で皮下組織や血管壁などがもろくなっているため、内出血が起こりやすいといえます。


高血圧

高血圧は血管に過度の圧力をかけ、それが原因で血管が破れることがあります。

そのほかの原因としては、採血の際に血管を探している間、血管外に血液が漏れたり採血中に腕が動いてしまったり、採血中の針の固定が甘かったり採血後の圧迫が足りなかったりという場合に考えられます。

これらの原因により内出血が起こると、皮膚の下や体内の組織に紫や黒の斑点(あざ)が現れます。

内出血になりやすいのはどんな人ですか?

高齢者や血管が細い人、血管が深い人、採血後の圧迫が足りなかった事等が考えられます。
また、定時薬で脳梗塞等を防ぐために血液をサラサラにする薬(バファリン、バイアスピリン等)を服用されている人も考えられます。

内出血が消失するまでにはどのくらいかかりますか?

打撲と同じで内出血があれば痛みが伴うことが多いです。
吸収されると共に徐々に痛みも軽減します。個人差が有りますが大きい方ですと手のひら程度の内出血を起こされる方もいらっしゃいます。

組織内の血液は徐々に吸収されるので時間はかかりますが、見た目の経過としては一般的に青色→緑色→黄色→消失とたどります。

原因にかかわらず内出血は治りかけの頃が一番見た目に派手にみえます。
採血後の内出血は吸収を待つしかないので、貼り薬(シップ薬等)や内服薬(痛み止め)も気休め程度にしかならない場合があります。

採血時、その後に痛みやしびれがある場合はどうしたら良いですか?

採血直後に痛み、腫れがある場合は保冷剤等で冷します。 その後、蒸しタオルで温めると吸収が早くなり効果的です。

しびれに関しては、非常に稀ですが細い皮神経に針があたって損傷する場合があります。
比較的長期に渡って続く場合がありますので整形外科等に経過を観察してもらってください。
長い方ですと1カ月程度違和感が続く場合もあります。

また、針を刺した部分は内出血を助長させることになりますので必要以上に触らないようにしてください。

今後、採血をした際にこのようなことを起こさない注意点はありますか?

まずはしっかり採血、注射をした部分をきちんと圧迫(押すこと)をしましょう。
ポイントは、皮膚に対して垂直にしっかりと圧迫することです。また、時間は5分程度を目安にしましょう。圧迫が弱いと完全に出血が止まっていない場合が有ります。それが内出血を起こす一番の原因と考えられます。

感染の恐れはないですか?

また、採血に使用する注射針は滅菌の使い捨てを使用しますので、そこからの感染を心配する必要性はありません。

鎮痛剤やパップ剤について質問のある方は医師、看護婦までお尋ねください。
その他の件もお気軽にご相談下さい。

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