リフィル処方箋とは?
リフィルとは補充、詰め替え(refill)という意味です
つまりリフィル処方箋とは、繰り返し使用できる処方箋という意味です。
症状が安定しており、長期間同じ薬を貰っている「薬を処方してもらうためだけの通院」を減らし、通院にかかる負担を減らすことを目的とされています。
リフィル処方箋の対象となる患者さま
主に慢性疾患などで「医師の診療にて症状が安定しており長期間処方が可能と判断された患者様」が対象となります。
また、リフィル処方箋を直接薬局へ持参すれば薬を貰えることになりますが、その際は、薬剤師による患者様の観察が必要になります。(判断によってはリフィル処方箋が無効になり、改めて医療機関の受診が必要となる可能性がある)
例)管理目標を達成している方、治療コントロール良好な方
高血圧、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風)、逆流性食道炎、便秘症、花粉症、潰瘍性大腸炎など
リフィル処方箋のメリット・デメリット
メリット
- 通院負担が減る(時間や通院費が減る)
- 医療費の節約につながる
- 通院による感染症にかかるリスクが減る
- 2回目以降の薬の受け取る自由度がある
(例)花粉症、便秘症、胃痛など途中で症状がなくなった場合
デメリット
- 診察や検査を受ける機会が減る
- 処方箋を保管しておかなければならない
- いつでも薬を受け取れるわけではない
- 処方箋紛失した場合、自費での再発行、もしくは再受診が必要となる
リフィル処方の注意点
リフィル処方は通院の負担が減るなどのメリットがる一方、注意しないと受け取れない場合や再度受診の必要が出てくるなど注意しなければならないこともあります。
これらの注意点はしっかり押さえて、主治医によく相談しましょう。
リフィル処方箋で処方できないお薬
「投与量に限度が定められている医薬品及び湿布薬」
例)麻薬、向精神薬、湿布、発売1年以内の新薬
リフィル処方箋の使用回数
リフィル処方箋を反復利用できる回数には上限があり、最大3回までと定められています。医師の判断で「2回まで」となることがあります。
リフィル処方箋の使用期限と薬を受け取れる期間
リフィル処方箋による1回あたりの投薬期間および総投薬期間については、患者さんの病状などをふまえて医師が判断します。
1回目受付 通常の処方箋と同様、発効日を含めて4日間
2回目以降の受付 次回調剤予定日の前後7日以内
その他の注意事項
・リフィル処方箋を受け取っていても、気になる症状や体調変化がある場合には、医師の診察を受けることができます。
・保険調剤薬局の薬剤師は、患者さまの服薬状況などを確認し、リフィル処方箋による調剤が不適切と判断した場合は調剤を行えないことがあります。
・リフィル処方箋を出す薬局は1回目〜3回目まで同じ薬局で出すことが推奨されています。
・病状が安定していることが大前提なので、複数の病気をお持ちの方はリフィル処方箋の発行が難しい可能性があります。まずは医師へご相談下さい。
リフィル処方と長期処方と分割調剤の違い
リフィル処方箋
30日の処方箋を3回使用でき、最大計90日分の薬を処方できます。
薬局には3回行く必要がありますが、毎回薬剤師からの体調確認のみで処方が可能です。(病院は3か月に一度、薬局には月に一度訪れる必要があります。)
病院を受診する機会が減ることから、1回目〜3回目まで同じ薬局で出すことが推奨されており、今まで以上に薬局選びが重要となってきます。
リフィル処方箋を上手に活用するには「身近で通いやすい薬局」「信頼できる薬剤師のいる薬局」を選ぶことがポイントです。
処方箋は全国どちらの薬局でも受付可能です。
長期処方箋(90日分)
90日分の処方を一度に受けることができます。病院と薬局に行くのは1回だけですが、医師の診察も90日に一度となります。来院頻度は少ないですが、体調悪化の予兆に気が付きにくくなるデメリットもあります。
分割調剤
分割調剤は、「薬剤師のサポートが必要」と医師が判断した場合等に行われ、最大3回分の処方箋が発行されます。
分割調剤は、以下の3つの場合に行われます。
①長期処方されたがご家庭などでの保存が困難である場合
②ジェネリック医薬品を初めて使用する際、不安を取り除くために短期間試してみる場合
③患者さまの服薬状況を考慮して、薬剤師のサポートが必要と医師が判断した場合
Q.リフィル処方箋をなくしたら?
A. 1回もお薬をもらいに行っていない状態でリフィル処方箋をなくした場合
再受診・再発行となりますが、保険が適用できませんので、診察料・処方箋料など病院にかかる費用は全額自費で負担していただくことになります。
1回目・2回目のお薬をもらった後に、リフィル処方箋をなくした場合
再発行はできません。再度受診していただく必要があります。
※紛失しないようにご注意ください。
Q.2回目以降の調剤予定日前後7日以内にいかなかったら?
A. 調剤の受付はできません。調剤可能な日より前に患者さまが来局した場合は、再来局を求められます。
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