大人も要注意のロタウイルスについて
ロタウイルス(rotavirus)とは感染性胃腸炎を引きおこすウィルスの1つです。
嘔吐下痢症とも呼ばれています。
冬から春に流行し、乳幼児にかかりやすい感染症です。
年長児や成人は感染しても症状が出ない場合が多いですが、感染予防をしっかり行うようにしましょう。
- 感染ルート例
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- 感染したヒトの糞便や嘔吐物からの二次感染した場合
- 上記の乾燥したものから出る塵埃を介しての経口感染した場合
- 汚染された物の表面(ドアノブ、手すり等を)触った手からの経口感染した場合
などが主な感染ルートとされています。
ロタウイルスの症状
症状は2~4日の潜伏期間後、突発的に起こることが多いです。
- 白っぽい水様便が一日に何度も出る。
- 下痢・嘔吐を繰り返しおこす。
- 39度以上の発熱や腹痛。
- 咳や鼻水。
よく発症する時期はいつですか?
ロタウイルスは特に気温の低下する冬場(1月~4月)に多くの発生しますが、近年の日本では3月~5月にかけて流行しています。
発症した場合の治療法・予防法はありますか?
医療機関でまず行うのは簡易検査になります。
治療法
現在、このウィルスに効果のある抗ウィルス剤はありません。
このため、通常の感染性胃腸炎(お腹の風邪のようなもの)と同じく対症療法(投薬・点滴療法等)が行われます。
特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。
脱水症状がひどい場合には病院で点滴を行うことにより症状はかなり改善します。
しかし別の病気が疑われることもありますので、医療機関を受診し医師の診察を受けるようにしましょう。
予防法
- 帰宅後の手洗いうがい、トイレの後はしっかり手を洗いましょう。
- 感染者の排泄物の処理の際は手袋、マスクを着けて処理しましょう。
- カキなどの2枚貝を食べるときは生食は出来るだけ避けて、十分に加熱して食べましょう。
- 食器、調理具等は、熱湯(85度以上)による1分以上の加熱が有効的です。
- 次亜塩素酸ナトリウムによる消毒も有効です。ハイター等の漂白剤にも成分が入っています。
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