肺がんについて
肺がんとは
肺がんは肺の気管、気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因でがん化したもので、日本のがん死亡者数が最も高いといわれている病です。
肺がんは喫煙との関係が非常に深い癌ですが、タバコを吸わない人でも発症することがあります。肺がんは初期症状がなかなか現れず、初期段階で感じる自覚症状もほとんどないため、発見された時にはすでに進行しているというケースが多いという特徴があります。肺がんの原因
肺がんの原因として最も有名なのは「喫煙」です。
タバコは身体の機能や細胞に悪影響を与え、吸えば吸うほど病気にかかるリスクを上げてしまうものです。
しかし、肺がんにおいて「喫煙者ではないから発症リスクが低い」と思ってしまうのは危険です。
喫煙
肺がんの原因として、最も明確になっているものが「喫煙」です。
特に、肺の扁平上皮癌、小細胞癌と喫煙の関連性は大きく、これらの肺がんについては非喫煙者が発症することは非常に稀です。
喫煙者のレベルを現す指針に“喫煙指数(=1日の本数×喫煙年数)”というものがあります。この喫煙指数が600以上の人は肺がんのリスクが大変高いとされています。
喫煙者の方が肺がんで死亡する危険度は、非喫煙者の4~5倍ともされています。
肺がんになりやすい人
肺がんの日本における男女別の発症者数は、全がんの中で男性第3位、女性第5位となっています。問題なのは死亡者数で、現在、日本全国で年間約8万人が毎年罹患しており、そのうち約6~7万人が死亡していると推定されています。
この死亡者数は、全がんの中でもトップで、肺がんが発症する人が多く、治りにくい病気と言ってもよいといわれています。
肺がんになりやすい人の特徴
- 40歳以上(特に男性)※発症率が急激に増加するのは60代以降です
- 喫煙者
- 喫煙指数(=1日に吸うタバコの本数×喫煙年数)が600以上の人
- 粉塵などを吸い込みやすい環境にある人
- 肉中心の食生活の方
肺がんの検査
◆血液検査(腫瘍マーカー)
腫瘍マーカーとは、癌が作り出す特殊な物質のうち、主として血液中で測定できるもので、癌の性質や拡がりの目安を示すものとして使用されます。肺がんの腫瘍マーカーとしては、CEA、SCC、proGRP、NSE、Cyfra21-1などがあります。しかし、この検査だけでは肺がんかどうかわかりませんし、癌があっても腫瘍マーカーが異常を示さないこともあります。
健診で異常が認められた場合やもっと詳しく検査をしたい時には
胸部CT検査
胸部CT検査は肺がんの検査として欠かせない検査です。
胸部X線検査は身体の正面から撮影されるもののため、心臓や横隔膜の影になり死角になってしまい、癌があっても発見しづらいという弱点があります。
それに対して、CT検査の場合は身体を輪切りにした状態で撮影をしますので、肺が心臓や胸椎、横隔膜によって見えづらくなってしまうといったことがなく、より精密な検査を行うことができます。
また、CTは高度な機械で撮影・画像処理を行うため、胸部X線検査に比べ画像が鮮明で、病変部分の状態や様子をしっかり確認できるというメリットがあります。
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