前立腺がんについて
前立腺がんってどんな病気??
前立腺がんについて
最近、頻尿、排尿困難、残尿感があると外来に相談される患者様が増えてます。多くの方は膀胱炎、前立腺肥大症ですが、中には前立腺がんと診断される患者様もいらっしゃいます。
前立腺は、男性の膀胱の真下にある、クルミ大の男性生殖器の一部ですが、ここにできる癌が前立腺がんです。
前立腺がんは、50歳以上の男性に多く見られる病気です。患者数、死亡数ともに増加傾向が続いています。
30年前は前立腺がんと診断された方は1年に2400人程度でしたが、2005年には37000人以上の人が前立腺がんと診断される見込みです。
特に死亡率の増加率は、すべてのがんの中で第一位。
1995年から2015年までに三倍に増えると予想されています。
初期には、自覚症状がほとんどないため、すでにがんが進行、あるいは転移した状態で発見されることも多く、こうした現状を、非常に残念に思っています。
しかし、早期発見のがんであれば、治療の選択肢も広く、完全に治癒させることも可能ですので、自覚症状がなくても定期的に検査を行うことが非常に重要です。
- (患者さんからの質問)
- 前立腺がんにはどのような検査方法があるのですか?
- (答え)
- いくつか検査方法はあります。
そのうち代表的なものは下記3つの検査です。
PSA検査
PSA(人間の体の中で前立腺の細胞だけが作り出す物質)検査があります。PSA検査は、前立腺がんを早期に発見するための簡単な血液検査です。
まずはこの検査と尿検査が重要です。
直腸診
直腸診は医師が肛門から指を挿入して、直腸の壁ごしに前立腺に触れて調べる検査です。
前立腺MRI検査
最も有効な検査の一つに前立腺MRI検査があります。
時間は大体十五分ぐらいです。この検査では、前立腺がんだけではなく、前立腺肥大などもわかります。
発症の危険性が高くなる
50歳を過ぎたら、1年に1回はPSA検査だけは受けるようにいたしましょう。
年代ごとのPSA値の目安
- 50歳~59歳 3,0ng/ml以下
- 60歳~69歳 3,5ng/ml以下
- 70歳以上 4,0ng/ml以下
4,0ng/mlを超えたら要精密検査が必要です。
大切なご自分の人生のために、また女性の方々は大切なご家族を前立腺がんから護るために、前立腺MRI検査・PSA検査について考える機会をもっていただければ何よりです。
PSA検査は最近では市区町村の健康診断や、人間ドックなどでも行われるようになっています。
ご気軽にご相談ください。
上記のような症状が出たらかかりつけの先生にご相談下さい。
当院では、内科にご相談下さい。

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